『日本経済新聞』2月25日の報道によると、日本の鉄道各社は車両や駅構内に無料ワイファイを導入しようとしています。JR各社は、2020年度までにほぼすべての新幹線の車両や駅に無料のワイファイを導入します。東京メトロも2020年夏までに全車両でWiFサービスを開始する予定です。各社は、訪日客の不満を買っている無料Japan WiFiの不足を解消し、利用客の獲得を目指しています。

新幹線をめぐっては、国土交通省がJR各社に聞き取り調査を行い、WiFiを導入する計画を立てています。全国108の新幹線の駅で、2019年春までにほぼ無料のワイファイが使えるようになります。車内については、一部の車両を除き、2020年度中に導入を完了する予定です。

JR東海、JR西日本、JR九州の3社は、2018年から新幹線の車内で無料WiFiサービスを提供しています。JR東海によりますと、2月17日時点で、同社が運行する新幹線で無料WiFiが利用できる車両は、全編成の3割程度だということです。2020年3月までに、3社が運営する新幹線の車内をすべて無料のWiFiサービスで利用できるようにします。

JR東日本が運営する新幹線でも、2018年度から順次、有料WiFiサービスが導入され、2020年度にはほぼ完成しますが、東北新幹線では一部の車両で導入が遅れる可能性があるということです。

新幹線での無料WiFiの利用は、乗車後にメールアドレスを登録するか、snsで認証をして利用するのが一般的です。

日本の私鉄各社もワイファイの導入を進めています。日本民営鉄道協会によると、大手私鉄16社が駅でワイファイをフルカバー(有料含む)できるようになり、車両内への導入も進んでいるそうです。東京メトロでは、2020年夏までに訪日客向けの無料WiFiサービスを全車両に導入する予定です。